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ALASKA, 未分類

  • 開かないクープと溶けない砂糖
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     世界最小のアートコンプレックス “文華連邦” 内 「ALASKA」では、3月12日(日)から3月26日(日)まで、中嶋夏希、野﨑繭による2人展「開かないクープと溶けない砂糖」を開催いたします。

     構造に重きを置く中嶋と、感情や動機に重きを置く野﨑、2人の作品同士が展示として存在した時、共作をした時、一体どんな効果が起きるのか。そして2人の表現のルーツである「絵画」と「詩」とに、互いに挑戦し合い、新しい表現の形を試みます。

    「クープとはバケットの切り込み部分のことであり、それを開く時ナイフの傾きの角度や生地の湿度、発酵度合いなどに気を使わないとクープはうまく開かない。美しい模様をいれたら喜んでもらえるかと思ったが、それは綺麗に開かなかった。

    砂糖は溶けるために一定以上の温度が必要で、溶液が冷たすぎるとその甘さが発揮されない。彼のために作るフレンチトーストを甘くしたら喜んでもらえるかと思い卵液の中に必要以上の量の砂糖を入れたが、完成したそれは全く甘くなかった。それらは愛情の不足でも能力の不足でもなく、単に気付けなかっただけなのだ。」

    本展に題した「開かないクープと溶けない砂糖」とは、「自分の気持ちだけではどうしようもないこと」の比喩であり、出展される作品群は、そんな上手くいかなさ、もどかしさを基点に制作されたものたちです。是非ご高覧下さい。

                                                                 2023.中嶋夏希 野﨑繭  

    ♦︎開催概要♦︎

    展示:「開かないクープと溶けない砂糖」中嶋夏希、野﨑繭による2人展

    会期:  2023年3月12日〜26日までの土日祝(3月12、18、19、21、25、26日)

    時間:  13:00−19:00  ※ 最終日のみ 11:00−16:0

    レセプションパーティー 3月12日(日)18:00-20:00

    会場:  ALASKA(東京都墨田区文花1−12−10 青葉荘103文華連邦内)

    入場料:500円

    アクセス:「押上駅」(京成電鉄・都営浅草線・東京メトロ半蔵門線・東武スカイツリーライン)から徒歩15分

    文華連邦HP http://bunkaunion.com

    ♦︎作家略歴♦︎

    中嶋 夏希Natsuki Nakajima

    1998年東京出身

    双子の姉との関係性や、二人の間に起こった過去の出来事、双子という存在がもつ性質を手がかりに、物事の構造や、言葉、あるいは言葉の枠を出たコミュニケーションに興味を持ち制作をする。

    主なメディアは絵画作品とインスタレーション。

     Ladders 2022 installation

    野﨑繭Mayu Nozaki

    2001年千葉県出身

    愛着をテーマにポップカルチャーや大衆文化、個人的なエピソードを文学や歴史、伝承などに接続し、構成は魔術・宗教に由来した作品を制作する。

    主なメディアは映像やインスタレーション。

    ≪獣帯≫No.1〜No.33

     2022 好きな人の写真、縫い糸、赤い糸

     立体、サイズ可変

    ≪zodiac≫No.1〜No.33

     2022 pictures of my love,sewing thread,red thread

     solid,dimensions variable